西部スラッジセンター事業
豊平川左岸に位置する水再生プラザから発生する下水汚泥を、西部スラッジセンターに集めて処理しています。この脱水・焼却施設の運転管理に関する監督・技術的指導、及び設備補修等の総括管理業務を当公社で行っています。
施設概要

- 名称:
- 西部スラッジセンター
- 所在地:
- 札幌市手稲区手稲山口322番地
- 電話番号:
- 011-694-6291
- 施設面積:
- 86,913m² (脱水・焼却施設)
脱水施設
- 脱水能力:
- 処理汚泥(4%濃縮時)7,200m³/日
- 脱水方式:
-
遠心脱水方式
脱水機6台(50m³/h・台)
- 運転開始:
-
脱水機3台(50m³/h・台 4%濃度時)平成12年3月
脱水機1台(50m³/h・台 4%濃度時)平成16年4月
脱水機2台(50m³/h・台 4%濃度時)平成24年3月

高効率遠心脱水機を採用
重力濃縮汚泥に高分子凝集剤を添加し、横型遠心脱水機による脱水方式を採用しています。
焼却施設
- 焼却能力:
- 脱水汚泥:550t/日
- 焼却方式:
- 燃焼回収熱利用による汚泥間接乾燥焼却方式(乾燥機+階段式ストーカ炉)
- 運転開始:
-
1号汚泥焼却炉(100t/日)昭和58年4月
2号汚泥焼却炉(100t/日)昭和60年4月
3号汚泥焼却炉(100t/日)平成 6年3月
4号汚泥焼却炉(100t/日)平成 8年3月
5号汚泥焼却炉(150t/日)平成12年8月
階段式ストーカ炉
階段式ストーカ炉は、炉内が階段状の火格子(ストーカ)で構成され、火格子は可動段と固定段とが交互に配置されております。乾燥汚泥は焼却炉投入ホッパから火格子最上段に一定量供給され、火格子の前後動により上段から下段へ静かに揺動・反転・移転しながら火格子前面から送られる空気と接触し燃焼します。燃焼排ガスに含まれる廃熱は、階段式ストーカ炉と一体型の廃熱ボイラにて蒸気として熱回収しています。
汚泥の持つ熱エネルギーを有効活用
汚泥焼却に伴い発生する熱エネルギーを蒸気として回収し、汚泥の乾燥機の熱源、蒸気発電機の動力として利用しているほか、暖房・給湯の熱源としても利用しています。また、洗煙・除湿で使用した温排水は、構内のロードヒーティングの熱源として再利用されます。
環境対策
焼却炉から排出される燃焼ガスは、冷却脱硫塔・電気集塵機等で硫黄酸化物・ばいじん等を取り除き、排出しています。
処理水の再利用
センター内で冷却等に使用する大量の水は、隣接する手稲水再生プラザで処理された水を再利用しています。
焼却灰の有効活用
焼却灰は主にセメント原料や再生土に利用しています。
蒸気発電機
従来の蒸気エネルギーを駆動源とする蒸気タービン方式は、比較的多量の蒸気を必要としますが、近年、低圧・少量の蒸気により発電が可能なスクリュ式小型発電機などが商品化され、蒸気タービン方式に必要な蒸気量が得られない規模においても発電が可能となっています。
定山渓脱水施設
- 脱水能力:
- 処理汚泥:61.44m³/日
- 脱水方式:
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圧入式スクリュープレス
脱水機2台(1.28m³/h・台 3%濃度時)
- 運転開始:
- 脱水機2台(1.28m³/h・台 3%濃度時) 平成16年3月
圧入式スクリュープレス脱水機を採用
脱水機には、他の方式に比べ、消費電力の少ない圧入式スクリュープレス脱水機を採用しています。
無軸型スパイラルコンベヤを採用
脱水汚泥コンベヤには、他の方式に比べ、消費電力が少なく、メンテナンスの容易な無軸型スパイラルコンベヤを採用しています。