下水道科学館TOP>下水道のしくみ
わたしたちは毎日の暮(く)らしの中で、台所、せんたく、お(ふろ)、トイレなど、たくさんのよごれた水を流しています。
汚れた水と雨水とをあわせて、きれいにして川にもどすのが、下水道の役割(やくわり)。使ったあとの水がきれいになるまでの時間は、約12時間。
きれいな川や、植物(しょくぶつ)、動物(どうぶつ)たち、そしてわたしたちの快適(かいてき)な暮らしをまもるため、下水道は休むことなく水をきれいにし続(つづ)けています。
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下水道はわたしたちが使って汚れた水をきれいに処理(しょり)したり、雨や雪どけ水で街(まち)があふれてしまわないように川に流しています。下水道がなかったら、台所 やせんたく、トイレで使った汚れた水を地面にしみこませたり、道路の脇(わき)の溝(みぞ)や川にそのまま流したりしなければなりません。これでは川や道路は汚れとニオイで、いっぱいになってしまいます。街はどんどんきたなくなってしまうことでしょう。
下水道の処理水(しょりすい)は冬でも10度以上の温度があります。札幌市は、この暖かい水を使って、道路の雪を流すための流雪溝(りゅうせつこう)に送(おく)るなど、街に降り積もった雪をとかすのに利用しています。
融雪槽
流雪溝
きれいになった水は、水洗トイレや工業用水(こうぎょうようすい)などにもっと利用できるよう、取りくんでいます。
汚水(おすい)をきれいにする過程(かてい)で汚泥(おでい)が発生(はっせい)します。
この汚泥(おでい)はたくさんの水分(水分)をふくんでいるため、水分を取り除き焼却(しょうきゃく)します。
焼却(しょうきゃく)によって発生(はっせい)した焼却灰(しょうきゃくばい)と土砂(どしゃ)を混合(こんごう)した再生土(さいせいど)として土木工事(どぼくこうじ)の埋(う)め戻(もど)しに利用したり、セメントの原料(げんりょう)とすることで有効利用(ゆうこうりよう)しています。